「今の遠近両用眼鏡、完璧に使いこなせていますか?」と、もしお客様から
私にお尋ね頂いたら、 答えは、「大体、使いこなせている感じです。(^^♪」
という、お返事をすることになると思います。
私は、自分の使いこなしが、ものすごく上手とは思っていないので。
「眼鏡は物を見るための道具」という一面があって、
上手に使える方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃいます。
私は「自分の許容できる範囲で、大体、使いこなせれば良い」と考えていますが、
中には、100%使いこなしたいと考えられる方もいらっしゃるでしょう。
たとえば、測定の結果、以下の眼鏡ができたとしましょう。
◆ 遠くの視力が両眼で1.0。
◆ 近くは、最小で一般紙の株式欄の文字を、35センチでみえる。
検査で見ると見えるのに、出来上がった眼鏡で見えない。
ちゃんとその度数で作ってあるなら、使い方を見直していきましょう。
累進系メガネは、掛けただけで見えるようになるわけではありません。
製作されたお店に行かれて、よく説明を受けていらしてください。
☆ 多くのお客様が、「使い方の説明」に、重要性を考えていられないので、
当店を例に、「メガネの使いこなしに大切なこと」と共に記しておきます。
遠近両用や中近両用レンズなどの累進眼鏡レンズは、
お手入れ・取扱い説明書はあっても、使い方の説明書がありません。
過去に遠近両用メガネをお作りになって、当店でリトライされる方でも、
正しい使い方を知らない方さえいらっしゃいます。
ですから、当店では必ず、測定当日、お渡し日の2回、ご説明申し上げ、
お帰りに、「口頭説明を受けた方用」に使用説明書に近いものをお渡し。
(※口頭説明の補足用ですので、対象者以外には配布しておりません。)
口頭の説明を思い返せるようにしてあるので、
再度の説明を要望されるお客様が減っていますので、
ある一定の効果があると考えていますし、
実際、その場で上手に使える方が増えました。(^^)
◇ 使用方法の説明で述べましたが、練習は大切です。
当店では測定日の軽い練習・お渡し日の練習を通して、
お客様がある程度の「安心感」や「自信」を持って頂くようにしています。
基本的に判らないことが無くなる、またはお客様からOKがでる迄。
練習時間が長くなることがありますが、
お客様はご自分で判断するために集中されていて、時間の感覚が無く、
実際の使用状況を再現されるので、持ち帰ってからの混乱を予防でき、
安心して使うことができたと、言っていただくことが増えました。
ぜひお作りになる時は、アドバイスを聞いて、しっかり練習なさって下さい。
当店の場合、まず始めは、大部分の方にとって「使いやすくなる」使用方法で説明します。
お客様ひとりひとり、体型、姿勢、使用時のクセ、作業環境、対象物、
夫々が異なりますので、あるお客様にとっては、「使いやすくない」こともあります。
そこで次に、「お客様の個性」を考えた場合の、補足説明をアレンジして行い、
お客様が理解しやすく、使い方が向上する使い方をご提案していくようにしています。
眼鏡を製作した場合、どこのお店であっても、製作者側はお客様の使い方の癖や
それに対する修正点も把握しているはずです。
必ず、適切なアドバイスを求めて、受けましょう。
次の表に書かれているようなことは、気にする必要がありません。
■「遠近両用メガネは、ずっと掛けていないと慣れない。」 → 確かに掛けなければ、慣れることはありませんが、 不快・負担を我慢して、拒絶するくらい嫌になったら、慣れません。 少しずつ慣らして、見え方を脳が学習しやすくすること。 いかに楽をしながら、慣れていこうかを考えて下さい。 |
■「遠近両用なんて、物の1週間で慣れる。」とか「すぐ慣れる。」 → そういう人もいます。とても良いことだと思います。 でも個人差があり、「年単位で徐々に慣らす」のが良い人だっています。 |
■「眼鏡は一日中使えるようになるのが普通。」 → 眼鏡は道具なので、自分が必要だと思える時に、必要な時間使えればOK。 ご本人が一番楽であって、ベストだとお考えなら、それでいいんです。(^^)b |
☆ ご満足のいく、便利に使える状態を目指して、のんびり眼鏡をお使い頂ければ、
わたくしはとても有難く存じますし、お作り出来て幸せと感じます。
- - - - - ここから先は、後日記載していきます。- - - - -
……お客様のご質問への回答編 (回答編の目次に戻るには、ココをクリック。)